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中国語翻訳者の作り方

大家好!
この頃、まったく更新していなくてゴメンナサイ・・・
中国語講座もしたいのですが、なにせ忙しくて。。仕事も、なのですが、この時期は子どもの保育園の行事が目白押し!なのです。運動会に親子遠足に、もっと先にはお遊戯会まで・・親ってほんとに忙しいものなのね・・在宅の仕事だと、昼間に行かねばならぬ行事に参加して夜間に仕事する、というパターンになってしまい、身体もキツイですぅ~きっと売れっ子作家や漫画家の方々は、もっと大変な生活を送られていることでしょうね。。がんばらにゃ。。。

さて、今回は、複数の方から質問を受けていたことについてお答えしたいと思います。
複数の方、たいがいが「中国語翻訳者になりたい」とおっしゃる方々です。
その多くの方々が、もうかなりの中国語学習歴があるんですよね。でも、翻訳会社に登録する段になると、「経験者以外はお断り」ということで門前払いを食らってしまう。はてさてこの場合、一体どうすべきでしょうか??・・と、だいたいがこのようなご質問です。
お一人お一人にお答えしていると大変なので、ここでざっと自分のことも紹介しつつ、ご質問にお答えいたしたいと思います!

1.私の場合
経験、もちろん、ありませんでした。だってすべての翻訳者が最初は未経験なのですよ。私なんてひどいもので、有名な日本の大学や大学院で学んだ経験もなく、留学の経験もごくわずか(1ヶ月!)でした。つーか、ほとんど独学に近い状態でした。
その私がいかにして翻訳の仕事をゲットしたか?
まず、私は中国語に関係する職場であれば、どこでもいい、と思って挑戦し始めました。
それまでの仕事を辞め、とにかく中国語が必要で、中国人と知り合いになれる職場を探しました。そこで中国語学校に勤めてみました。最初はバイト。それも事務がほとんどで、中国語が分からなくても勤務できるような内容の仕事ばかりでした。
でもね、いろいろな人と知り合いになれましたよ。そしていろいろな話を聞くことができました。その学校で、自分自身も授業をとっていたので、先生方とは非常に懇意になれました。こちらが「教えて!」とアピールすると、彼らは快く、かつ、非常に熱心に教えてくれました。
結局、この学校は1年ほどで辞め、中国系のIT企業に正社員として就職したのですが、この学校の先生方から紹介されて、初めての翻訳の仕事をさせて頂きました。
今考えると、ヒジョーに運がよかった・・だって授業でも私は良い生徒とはいえなかったし、事務をしていても良い事務員ではなかったのだから。こんな私に仕事を任せて下さった先生方はきっと、「語学力はよく分からないけど、この子は中国語が大好きみたい、やらせれば責任を持ってしてくれるかな」と思って下さったのでしょう。。
で、次の会社です。中国に本社のある日本法人の企業でした。ここ、私とあと一人の日本人以外、全員中国人でした。社風ももちろん、中国風。ものすごーく、ゆるくて、アットホームで、楽しかったです。ここで社内翻訳らしきものをやらせて頂きました。ITに関する専門用語も、少しだけ覚えることができました。また、ここの会社を辞めて、在宅翻訳を始めた後にも、ここで知り合った行政書士さんなどから個人的に仕事を頂くこともできました。

と、こんな風でした。つまり、初めての仕事は「知り合いから」だったのです!(悪く言えばコネ??)でもこれで一応、経験は積むことができました。あとは実践あるのみ!

でもね、ここからが大変だったんですよー!!ドキュメントやファイルの取り扱い方、専門用語や翻訳会社の担当者との連絡、すべて初めてのことばかりで失敗の連続!そして失敗すると、永遠にその翻訳会社からは仕事が来ない・・そう、毎回一本勝負、真剣勝負の連続なのです。何十社のトライアルを受けたでしょうか、受かっても仕事が来なかったり。本当にいろいろでした。でも実践から、必要なことを学び取り、やっとここまで(どこまでだ?)きた感じです。

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2.経験のない方々に提案
「経験」って本当に大切です。私は二人の子どもの親ですが、第一子と第二子の出産では、全然心の持ちようが違いました。これが「経験」なんおだなぁ~とつくづく感じました。だから翻訳会社の担当者が「経験」を重視するのもうなずけるのです。会社の方でも「即戦力」、「一本勝負」に「勝てる」(つまり、クライアントが納得する翻訳が確実にできる人材)翻訳者を探しているので、「経験者」を優先させるのは無理のないことです。じゃ、経験ない人はどうすんのっ??ってことですよね。じゃあ、経験を作ってしまいましょう!
例えば、私のように、中国語に関係する会社にバイトでもいいから入ってみる。望むような仕事がなさそうだったら、「ないですかね?」とか懇意にしてくれる人に聞いてみたり、「これ翻訳する必要はないですか?」とか積極的に聞いてみる!あ、でもその会社や人間関係いかんにかかわりますので、お手柔らかに。。
そう、もちろん仕事先でなくてもいいんです。皆さんの中国語学校の先生に聞いてみて下さい。きっと翻訳者として活躍なさっている方も少なくないと思います。「ボランティアでもいいですから、下訳をやらせて下さい!」とか。または中国人の友人・知人から手紙の翻訳を頼まれてみる(これもボランティアですよ)。ね?いろいろできるでしょう?!

しかし、ちょっと思うのですが、少し探し方が足りないような気もします。もっともっと情報を集めて、探しに探しに探してみて下さい。「経験者でなくでもOK」という募集内容もきっとあるはずです。(私は見ました)そして募集していない会社でも、「ここだ!」と思ったらアタックしてみるといいと思います。ただ、その際に忘れてはならないのは、マナーですね。

3.翻訳者はマナーが肝心!
どこの翻訳会社の担当者さんも、中国語と日本語の語学力を、翻訳者に求めていらっしゃるのは事実です。それは最低限のライン。しかし、ずっとおつきあいしていかれる翻訳者さんであるか、という問題はそれとは別のことなのです。
つまり、社会人(翻訳者)としての常識、例えばメールには必ず早めに返答する、いつでも電話やメールがつながるようにしておく、トライアルでも締め切りには必ず間に合わせる(他に仕事があったら早めに知らせる)、丁寧で礼儀正しい受け答えをする・・などなどです。
私にも複数のいつもお世話になっている翻訳会社さんたちがいらっしゃいますが、どの担当者の方々とも直接お会いしたことは一度もありません。それなのに、信用して(もちろん契約書を取り交わしてはいますが)仕事を与えて下さる。翻訳会社としても、まずい翻訳は会社として命取りになってしまいます。クライアントさんからノーと言われれば、翻訳会社としての信用はガタ落ちですからね。だから顔を見なくとも、「責任を持って仕事してもらえる」と思える人に、継続的に仕事が来るのだと思います。

4.翻訳者は一生できます
在宅翻訳者になりたい、とおっしゃられる方々は多くいるのですが、実は私は、この仕事、学校を出たての、若い方々にはそんなにお勧め致しません。私は実は通訳者になりたかったんですが、思わぬ時に結婚&出産したことで、在宅の方が家事や育児との両立が図りやすい、と思って始めたことなのです。(しかし本当に両立がしやすいかはビミョーです・・)
私は学生の方々には、まず社会経験をして頂きたいと思います。そして「これなら負けない!」という特定分野を見つけて頂きたいと思います。もちろん、どんな分野にも対応しなければならないのですが、ある一つ(または複数)の分野に強いことは、翻訳者に絶対的に求められる素養です。
それに、フリーの翻訳者の仕事はびっくりするほど不安定ですよ~~!!特に中国語は政治にも左右されますので、要注意です。翻訳のプロでも「ぎりぎり食べられるか食べられないか」の方々を、私は多く知っています・・(あれ?私もその一人?)
私が思うに、できれば社内翻訳などから始めて、徐々に在宅へ移行していければベストではないかと。一生できる職業ですもの、急がずに5年先、10年先の将来図を思い描いて、自分のなりたい翻訳者像を模索していって頂きたいものです。

えらそーに、独断と偏見で提案なんかしちゃいました(スミマセン)。ご質問頂いた方々、これで回答になっているでしょうか??また中国語講座もしていきたいと思います。お互い、日々勉強ですね。でも勉強って楽しいですよね♪
ではでは^^

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by saiko-ch | 2006-09-28 22:43 | 翻訳者のひとりごと